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映画『ジェントルメン』

手を替え品を替え、制作はしたが、いつものギャングコメディー。とはいうものの、お約束のどんでん返しは、規模は小さいものの、そここにあって楽しみは十分だ。

マコノヒーの出る映画は、いつもひねりがあるので、そういうのを期待する人にとっては、ハズレのない映画のひとつになった。

いくつか気になった点は、イギリス貴族の没落具合をやたらに皮肉った筋立てにしている点だ。

アメリカ人の観客にとっては、あまく口当たりのよいキャンディーのような快感なのだろう。

もうひとつきになったのは、対抗するマフィアのボスが中国人で、ヘロインを扱っている設定になっていて、一方のワルであるマコノヒーは大麻を密造しているのだが、中国人に向かって、人が死ぬ薬物じ世界を汚染しつづけている、というセリフを放つ。まってくれよ、アヘン戦争はいったい誰が始めたのか、と言いたくなる場面だった。

(h.s)

©hiroshi sano

監督 ガイ・リッチー
公開 2021年4月

 

評価
3/5

映画『 青くて痛くて脆い』

完璧な青春なんて、ありそうもない。だれだって、いびつな青春をかかえて、育ってきた。 いびつな同士が、重なり合って、隙間をつくりながら、相手と世界を理解していく、そんな映画だ。

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© 2021.Hiroshi Sano

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