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映画『フリー・ガイ』

いきなりゲームの世界の中から、あたかも日常が始まる。
ゲームの世界には、ある種、背景の人物であるモブキャラというのがつきものらしい。
そのモブキャラがAIによって自律成長をはじめたらどうなるか、というのがこの映画の筋立てだ。
こうした映画は、科学的な合理性に合致するようにいくつかの矛盾を解決しなければならないが、そのあたりはクリアをしているのだろう。
あとは、暴れまわって、できれば恋もして、というのが、展開に望まれるところだ。
そのあたりは、テンポよくつぎつぎにクリアされていく。
いくつか哲学的(正確には一か所か)なセリフもあって、知的な満足も用意されている。

最後にビックリな発見だったが、私の一押し映画『ジョジョ・ラビット』の監督で主演のタイカ・ワティティが、癖のある悪役で出演していたことだった!
この映画の空間もさることながら、ワティティのいる枠を飛び越えた空間の存在にうらやましさを感じた。

(h.s)

©hiroshi sano

監督 ショーン・レヴィ
公開 2021年8月

評価
4/5

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