
ジョボビッチの『ロストランズ 闇を狩る者』
意外に評価の低い映画(映画.comで2.6)だが、かなりオモシロイ。ファンタジーだと映画の中の前口上で言っているのでその通りに鑑賞すれば楽しい。(グロイところがないのも私的にはうれしい)
世界観はマッドマックスのような未来の荒廃した世界。違うのはいつも暗くて、モンスターや妖術の存在する世界。
映画は西部劇の劇作法と道具立てで進行する。つまり、モンスター、妖術、暗いバージョンのマッドマックス世界、ファンタジーをひっくるめて西部劇で進行するので、その組み合わせだけでも目新しい趣向に見えて、私的にはおいしく堪能させてもらった。
しかしなんといってもこれはジョボビッチによるジョボビッチのための映画だ。
ジョボビッチをよく見ているわけではない(バイオハザードは何作目かで飽きてしまった)がこの映画はジョボビッチの良さをうまく引き出している映画と言えるのではないだろうか。
妖術師として登場するのがジョボビッチだ。その顔のメイクや、衣装、動作、すべてがジョボビッチありき(当然だが)で設定されている。そのあたりでひょっとして違和感を感じた人が低評価なのではないだろうかと思った。
派手なシチュエーションはあるが、派手なアクションは(今考えると)なかったように思う。
それでもまず盛沢山な内容が楽しいし、西部劇で進行するながれでかつて見た西部劇映画で使われた音楽を思わせるフレーズがかすかに聞こえるのもほほえましいとおもった。
そうそう、もう一点触れておきたいのが、物語が動き出すきっかけの狩の内容だが、いくつものきっかけが最後に整合性をとれているのが、毎度のことながら感心した点だ。
日本語の題名がロストランズだが、あえて原語の複数形を尊重せずにロストランドとした方が誤解がなかったように思えたのが唯一残念な点だった。